北国の住居・・・お家ウォッチング
この前は北海道旅行のことでしたが、今回も北海道のお話です。
へでの住んでいるところは、雪がめったに降らない地域です。
ですからちょっと降ろうものなら、交通機関はストップし、街中パニックです。
そんな地域で生を受け、生活してきた者としては、北国の住居は興味深かったです。
稚内市の街中にあった「旧瀬戸邸」を旅行の2日目に寄りました。
ぱっと見た目は大正時代の建物に見えますが、
底曳き網漁業で財を成した社長さんが昭和27年に建てられた家で
平成24年から無料で一般公開されています。
ガイドのお兄さんが懇切丁寧に説明してくださいました。
外観は洋風っぽいですが、間取り的には和風です。
建坪130坪、往事にはたくさんの人手があったそうですが、
つい最近までは、奥様と娘さんが維持管理されていたそうです。
すごい頑張りですね!
お風呂は大理石だそうです。
洗い場は広いのですが、浴槽は意外とコンパクトでした。
説明を聞いて驚いたのは、建具でした。
障子の外にある引き違い戸には、閉じた時に合わさる部分に凹凸の溝があるのです。
アルミサッシの無い時代に、隙間風が入らないようにする工夫でしょうね。
よく考えられているなと思いました。(=^_^=)
見慣れた瓦葺きではなく、積もった雪が落ちやすいスレート葺きでした。
ここだけでなく、稚内市内、利尻島、礼文島もそうでした。
なんかすっきりと見えるのはなぜかなと思っていると、
そうです、雨樋が無いのです。
へでが見慣れた家との決定的な違いです。
雪が多いと、雨樋は壊れちゃいますよね。
そう思って、その後お家ウォッチングをしてみると
赤や青のスレート葺きの屋根(切り妻、片屋根が多いみたい)、
垣根や塀があまりないこと、
出窓には瀟洒な白いドレープカーテン、
窓枠が白くて、くっきりとしていること、
玄関には防風室が設けられていること、
そして軒にも外壁にも雨樋が無いこと・・・
へでが見慣れてきたお家とは随分、異なります。
バスに乗って道路沿いの家々を見ていると、何だか外国に来ているようでした。
8日間、名所旧跡に目をしっかり楽しませてもらいましたが
北国のお家もしっかりへでを楽しませてくれました。(^O^)